自分の腕時計、書けますか?

突然ですが、ここで簡単なテストをしてみましょう。
紙と鉛筆を用意してください。
あなたがいつも腕にしている時計を、見ないで描いてみてください。
腕時計をする習慣がない人は、携帯電話の時計でも、自分の部屋にある時計でもかまいません。
制限時間は2分です。
さあ、スタート!ストップ!いかがですか。
実物と、今、あなたが描いた絵とを見比べてください。
ローマ数字がアラビア数字になっていたり、日付の位置やブランド名の位置が違っていたり、思いがけない間違いが何ヵ所もあるはずです。
腕時計は一日に何回も見ているはずなのに……。
では、もう一度、注意して同じ時計を描いてみてください。
制限時間は同じく2分です。
では、スタート!今度はどうでしょう?正しく描けましたか?最初に間違ったところが直って、かなり正確に描けていることと思います。
では、時計の針は何時を指していたでしょう?あなたは答えられますか?自分が毎日何回も見ている物なのに、たくさんの勘違いがあったことに、驚かれたことと思います。

物を選ぶとき以外はデザインはあまり気にしていない?

時計は時間を知るための物なので、実はデザインをほとんど見ていないのです。
もちろん買うときはデザインにこだわって選びますが、その後はほとんど気に留めません。
だから、たとえ10年間使い続けている腕時計でも描けないのです。
携帯でも同じです。
電話をかける物なので、デザインまで見えていないのです。
描いてみて、番号の並び順まで間違えてしまった人もいるのではないでしょうか。
正確に描けるのは、おそらく世界でただ1人、その時計や携帯をデザインした人だけです。
二度目に描いた後に、何時かを答えられた人はいますか?これもほとんどの人は答えられなかったと思います。
時計を見て、その後に描いているのですから、当然、時計の針がどこを指していたかも見ているはずです。
でも、答えられないのです。
今度はデザインに注目していたので、当然針は見ているはずなのに見えていないのです。
では次に、あなたが今いる部屋の中にある赤い物を数えてください。
初めて入った喫茶店でもかまいません。
壁にかけてある絵、書棚の本の背表紙、カーテンの花柄の中、机に置かれた封筒に書いてある社名……次から次へと赤い物が見つかるはずです。
この部屋にこんなに赤い物があったのかと、改めて気づいたのではないでしょうか。
数えだしてから赤い物が増えたのではありません。
最初からそこにあったにもかかわらず、気づかないのです。
自分は見ている気になっていても、実は見えていない物があるのです。

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